2002-4- 2
車中泊
3日泊まったブルームを出発、目指すはキンバリーを抜けてのダーウィンだ。
ラウンド中で一番北に行くことになる。
車での移動はとにかく暑い。
クーラーを入れればいいのだがガスが抜けてしまっているようであまり効かず後ろの人は窓を閉める分余計に暑くなってしまう。
もとよりガソリンがもったいないのでつける気はさらさら無いのでほっといている。
のどが渇くので水やらジュースやらをがんがん飲む1日3リッターぐらいは平気で飲んでしまう。
それも車の中ですっかり熱くなってしまったコーラとかを飲むのだ。
まずいがついつい真水を買うよりは味がついているものを買ってしまう。
それもコーラを買ってしまうのだ。
日本ではほとんど飲まなかったのについついコーラを買ってしまう。
コーラはコカの葉からコカインの成分を除去して作られているというがちょっとは残っているので自覚症状の無い中毒になってしまっているのではないかと思ってしまう。
ダービーという街にあるプリズンツリーという木を見に行った。
日本語で言うと囚人の木。
中が空洞で人が何人も入れるぐらいだ内径が14メートルもある。
昔ここに囚人を閉じ込めていたらしい。
見終わってそこを出るときに車のキーが回らなくなってしまった。
どうやっても回らないのだ。
もともと回りにくくて騙し騙しやってきたのだけれども完全に回らなくなってしまった。
こんなときのために高い金を払ってRACV(JAF、ロードサービスね)に入会していたのだがケータイの電波が通じない、何じゃそりゃ!と、途方にくれていると公園の掃除をしている人みたいなのが来てロードサービスの人を呼んでくれた。
かなり陽気にやってきて事情がわかるや鍵をぐりぐりガチャガチャやりだしてあれっと思っている間に鍵が回った。
とにかく良かったが、この街でキーシリンダーを交換すると1週間かかるらしいのでとりあえずキーを抜かないでダーウィンまで行ってそこでマフラーとあわせて修理することにした。
車はだんだんガタが来てるけど何とか持ちこたえて高く売りたいところだ。
そこからは、ウィナム国立公園やバングルバングルなどを見たい所だが先月までの雨季で道路が水没しているので閉鎖されているので行くことができない。
ここは素通りすることになった。
個人的にこれはかなり嬉しいことだった。
なぜなら、ここは未舗装道路だからだ。
前回の未舗装路を走ってから車の調子が一気に悪くなったのを実感していたからこれ以上の未舗装道路は勘弁して欲しいというのが僕の本音だった。
細かく言うとエンジンとかはいいのだがマフラーが振動に耐えられずに折れてドアのちょうつがいにガタが来てドアのあきが極端に悪くなったのだ。
これ以上振動を与えるとガラス窓まで落ちてきてしまいそうな勢いだ。
ブルームでこの先のルートを話している時に僕は「未舗装じゃちょっと無理だね」ということを言うと、ゆたかが「いちいち怖がってたら何も見れなくなる」みたいなことを言ってきた。
おいおい人の車だと思ってずいぶん無責任な言い方だね、とは思ったが、いえるような僕ではない。
仕方なく納得していた。
そして着いてみると通行止め、誰のせいでもなく通れないのだから仕方がない僕はほっと胸をなでおろした。
僕らはカナナラという町に向けて車を走らせた。
かなりの距離があるので車を走らせて眠くなったら車で寝ることにした。
途中ロードハウスで食糧を買っているとアボリジニに声を掛けられた。
男が陽気に唯一知っているのであろう日本語、こんにちわで挨拶してきた。
後から入ってきたやさしそうなおばあちゃんとも少し会話をしたがこの一家はこれからブルームへ向かうのだそうだ。
英語を話してくれているのだが僕はあまりよくはわからなかった。
おばあちゃんはひとしきりしゃべったあと握手するために手を伸ばしてきてくれた。
当たり前のことだがその手はやわらかく暖かいものだった。
僕らは適当な所で車を止めてそのまま寝た。
通行止めの看板の前で

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